祇園祭の掉尾を飾る「疫神社夏越祭」へ──疫病退散への祈り


疫神社夏越祭

7月31日、八坂神社境内の疫神社で執り行われた「夏越祭」に参拝してきました。

ひと月の長きにわたり京都の町を彩ってきた祇園祭。
その最後を締めくくる神事が、この夏越祭です。

疫神社は、素戔嗚尊(すさのおのみこと・神仏習合時代には牛頭天王と習合)と、無病息災の象徴として知られる蘇民将来を祀る社です。

伝承では、旅の途中で一夜の宿を求めた素戔嗚尊を、裕福な弟・巨旦将来は門前払い。
一方、貧しい兄・蘇民将来は精一杯のおもてなしをしました。

後年、疫病が流行した際、素戔嗚尊は蘇民将来の子孫だけを疫病から守ったとされ、「蘇民将来子孫也」と記した護符や茅の輪によって無病息災を祈る信仰が今日まで受け継がれています。

祇園祭は本来、疫病退散を祈る祭礼です。
夏越祭では、この蘇民将来の故事にちなみ茅の輪をくぐり、祭りの締めくくりとして疫病退散と無病息災を祈願します。

華やかな山鉾巡行や宵山に注目が集まる祇園祭ですが、その原点にある人々の祈りを今に伝える神事が、この疫神社夏越祭です。

今年は全国各地で記録的な酷暑・猛暑が続き、さらに熊本県を中心とした地震災害も発生しました。

私も茅の輪をくぐり、皆様のご健勝と無病息災、そして被災地の一日も早い復旧を心より祈願してきました。

祇園祭が終わると、京都はいよいよお盆を迎えます。

8月は、京のお盆を体感いただくイベントを2つ予定しています。

【お精霊さん】「六道まいり」と「五条若宮陶器祭」めぐり2026
【五山送り火「大文字」鑑賞】京都御苑旧跡ナイトウォーク2026

後者はお陰様で満席となり、多くのキャンセル待ちを頂きました。
前者はまだお席に余裕がありますので、京都の夏の歳時記を、ぜひ現地で体感していただければ幸いです。


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